Lさんへ

両親への感謝

今、私の心にはたくさんの感情があります。本当に幸せですが、悲しさもあります。まず、両親に「いつもありがとうございます」と言いたいです。今年で、私は23歳になりましたが、両親にまだ何もできていません。でも、両親は私にいろいろなことをしてくれました。子供の頃、よく眠れなかったときには、母が私に歌を歌ってくれました。大学に入ってからも、私は母に心配をかけました。だから、家族と自分の将来のために、必ず日本へ行きます。ぜひ実現したいです。

 

【すだからのコメント】

L さん、素敵な文章をありがとう。言葉で説明するのは難しいですが、読んでいて、温かい気持ちになりました。正直に言えば、私にとって、感謝の気持ちを相手に伝えるのは少し恥ずかしいです。でも、その気持ちはいつか伝えたいです。それは伝える価値のあることです。感謝の気持ちはとても美しい人間の感情だと思います。

 

「家族と自分の将来のために日本へ行く」と L さんは言いました。その言葉が私は好きです。「大切な人のために自分は〇〇をする」、それは簡単なことではありませんね。大変なことは、実際に行動することです。考えるだけなら簡単ですが、実際に実行するのはとても難しいです。L さんもおそらく、そのことを知っています。

 

日本では、両親を大切にすることを「親孝行(おやこうこう)」と言います。では「何をすることが親孝行ですか?」それはとても難しい問題です。特に私は、(誰かから)「親孝行をしなさい」と言われて、(自分の)行動を求められることに違和感を持っています。L さんはどう思いますか?

 

日本で 1989 年に作られた小学校指導要領(22 項目)には「父母、祖父母を敬愛し、家族の幸せを求めて、進んで役に立つようにする」という文があります。私はこれが当時の親孝行に近い意味だと理解しています。「進んで役に立つこと」が親孝行です。

 

親孝行をするとき、「役に立つか」よりも「(自分から)進んで」という条件が、私は特に大切だと考えます。また、「(自分が)しっかりと元気に生きているだけで親孝行になる」という人がいますが、私は少し違うと思います。自分から進んで行動するからこそ、「相手のため」という思い(感謝)を伝えることができます。上手く伝わらないこともあります。相手に思いが伝わらない親孝行。そう考えると、「親孝行」は結局のところ、一方的な自己満足なのかもしれません。ですが、相手への感謝を伝えようとする親孝行が、とても美しいということを私は知っています。

 

振り返れば、私の両親も私に色々なことをしてくれました。大きな感謝があります。

その気持ちを忘れずに、お互い毎日を生きていきたいですね。