道草

五右衛門風呂の話を聞いてから数日経ち記憶の残り香を吹き消す様に梅雨が始まった。 雨なんてと言わんばかりに祖父は日本酒を勧めてくる。 普段はテニスで汗を流す父はというと昨晩は既に酔いがまわってたせいか Oculus Quest で声を荒げてコンピューター相…

道草

我が家の風呂は五右衛門風呂。そこは私が生まれる前からそうだった。キッチンの奥にあるあの薄暗い焚き口で 祖母は毎晩薪を投げていた。 数年前祖母は他界し 今は私がその役を担っている。 当時も今もあの薄暗い焚き口は いつも決まって気味が悪い。 だけど …

『小沢主義』小沢一郎

こんにちは、T-Bookです。 今回はひょんなことから手に取った小沢一郎氏の作品を読んでみました。 今回は特に目標を決めず、疑問も持たず、さらっと読んでしまいましたが、 いい意味で期待を裏切られました。 主なテーマとしては 日本人が持つべき責任、泥臭…

『人類は何を失いつつあるのかーゴリラ社会と先住民社会から見えてきたもの』 関野吉晴&山極寿一

こんにちは、T–Bookです。 今回は「父性の復権」の続きで、というよりも参考文献を参照した延長で見つけた 『人類は何を失いつつあるのかーゴリラ社会と先住民社会から見えてきたもの』 (関野吉晴&山極寿一) という作品です。 以下ざっくりとした内容をまと…

『移民クライシス』出井康博

こんにちは、T-Bookです。 今回は前々回で取り上げた「日本に移民は必要なのか?」というテーマの続きです。 NewsPicks の「The Update 」では何人かの専門家を招き、毎回熱い議論を展開しています。 今回はジャーナリストの出井康博氏が『移民クライシス』…

『父性の復権』林道義

こんにちは。T-Bookです。 今回は最近News Picksで落合陽一さんがボソッと呟いた 「日本には父性が足りない」という発言をきっかけに 「なぜ日本では父性が足りないのか?」というテーマについて考えていきたいと思います。 今回の参考文献は林道義氏の『父…

日本は移民を受け容れるべきか

こんにちは、T-Bookです。 まだまだ進め方がはっきりしないところはありますが、 今回はNews Picksの「THE UPDATE」のメモをそのまま載せてみました。 ではどうぞ。 岡部文吾ベトナムの貧困を救うため?ベトナムでは、、、外国人労働者が借金をしているのは…

道草

こんにちは。T-Bookです。 最近とても綺麗な曲を見つけました。 「今ごろ!?」と言われる方もいらっしゃるかとは思いますが、 宇多田ヒカルさんの「誓い」という曲です。 「綺麗」というより「心が震えた」と言うべきでしょうか。 短い人生を生きてきて、自…

T-Book Season 2

お久しぶりです。 T-Bookです。 新年号がとうとう始まりましたね。 予想外の熱狂ぶりをみせている日本の令和ブームには驚きました。 いいスタートがきれそうですね。 僕はというと、 最近は話題のサブスクリプション(定期購読)で様々なサービスを利用する…

『ツアラトウストラはこう言った(上) 』ニーチェ(著)氷上英廣(訳)

こんにちは。T-Bookです。今回で第10回目となりました。 最初に掲げた目標(1ヶ月で10冊の本を読むこと)を達成できたことは素直に嬉しいものです。後半は大分ペースダウンしてしまいましたが、毎日本を手に取り、文字を読むことを習慣づけることができたの…

『教育に関する考察』ロック(著) 服部知文(訳)

お久しぶりです。大分更新出来ずにいましたが、T-Bookは9回目になりました。 今回は『教育に関する考察』ロック(著) 服部知文(訳)です。 本作品で述べられているテーマは非常に奥が深く内容が多岐に渡っていたので、今回はその一部を紹介してコメントを…

『超訳 ニーチェの言葉』フリードリヒ・ニーチェ(著) 白取 春彦(訳)

今日は時間が大分遅くなってしまいました。 T-Bookはとうとう8回目です。 目標としていた1ヶ月10冊が目前に迫ってきましたが、今回は反省の回にしようと思っています。 というのも実は僕自身「ゆるーく」という言葉の意味を履き違えていたからです。 そのき…

『武士道』新渡戸稲造(著) 矢内原忠雄(訳)

第7回目になりました。T-Bookです。 1日空いてしまいましたが、それだけにまたまた素晴らしい本に出逢ってしまいました。 今回は新渡戸稲造の『武士道』です。 まず著者である「新渡戸稲造」という名前、、、おそらくその名前だけは聞いたことがあるという人…

『ゼロトレ』石村友見

T-Bookはとうとう第6回目になりました。 意外とあっという間でしたね。 今回はちょっと方向性を変えて最近流行りのダイエット本、『ゼロトレ』の感想を書いてみたいと思います。 といっても僕自身ダイエットの経験はありませんが、周りの話を聞くとなんだか…

『情報だけ武器にしろ』堀江貴文

みなさんこんにちは。T-Bookも今回で第5回目になりました。目標では1ヶ月10冊、、、なかなかいいペースです。 今回は2019年3月27日に発売した堀江貴文氏(ホリエモン)の『情報だけ武器にしろ』を紹介します。 本作品は全体として約200頁という比較的少ない…

『新復興論』小松理虔

第4回目になりました。T-Bookです。 今回は小松理虔さん(こまつん)の『新復興論』を取り上げたいと思います。 実は以前紹介したあずまんの著書でこの『新復興論』が紹介されていました。 詳しくはこちら finders.me こまつんはオルタナティブスペース「UDO…

『愛の渇き』三島由紀夫

T-Bookも第3回目になりました。今回は三島由紀夫さんの『愛の渇き』です。 実は今まで手に取った三島文学は『潮騒』『女神』に続いて3冊目になりました。 本作品では、物語全体を通して、非常に洗練されている言葉遣いから、特に多彩な比喩表現や感情描写な…

『スクラップ・アンド・ビルド』羽田圭介

T-Book第2回目となりました。今回は羽田圭介さんの『スクラップ・アンド・ビルド』です。 こちらは第153回芥川賞受賞作になっています。全121ページと比較的読みやすく、『ゆるく考える』で大分体力を削られたので良い息抜きになりました。 とはいえ本作品は…

『ゆるく考える』東浩紀

今回T-Bookで紹介する本として選んだのは 東浩紀さんの『ゆるく考える』という本です。 みなさんはこの「ゆるく」という言葉を聞いて何を想像しますか?「ゆるく生きる」「ゆるく考える」「ゆるキャラ」検索ワードを眺めている数分間。もしも僕がある休日の…

T-Bookの由来

T-Bookでは僕が普段読んでいる大好きな本のことや、ふと思いついたことをゆるーく書いていきます。 今回は第0回目と表してT-Bookの由来ですが、まずT-Bookという名前はTとBook(本)という文字に分けることができます。 頭文字に使用されているTの文字は1本…